近代化産業遺産 総合リスト


 
建物紹介例
<写真がここに入ります。(下は例)> 現在の建物名称(昔の建物名称)
住所(移設の場合、旧所在地) 建築年代
構造/階層 設計者/施工者
文化財指定・顕彰(ある場合)/撮影日/所有状況/
使用状況(建造当時の用途)
建物説明(文末に参考文献ナンバー)

広島県廿日市市編

広島電鉄廿日市変電所(同左)
廿日市市駅前 大正11年(1922)
煉瓦造/2階建 不詳/不詳
2009年解体/06.6/広島電鉄/交通施設(同左)
 鮮やかな赤煉瓦造の変電所施設。大正期に作られた他の煉瓦造施設と比較しても、玄関部分や切妻などにデザインを象徴的に配しており、小降りながら好感の持てる作品に仕上げられています。
駅前ながら郊外の趣のある地区だっただけに、この施設は早々取り壊されることがないだろう、と思いこんでいましたが、駅前地区区画整理事業の影響で惜しくも取り壊されてしまったとのこと。広島近郊に遺る数少ない煉瓦造交通施設であっただけに、残念というほかございません。広島電鉄は、広島市内にも煉瓦造りの施設を抱えています。こちらは是非残して貰いたいですね。(58.)

広電廿日市駅(同左)
廿日市市廿日市二丁目 大正13年(1924)
木造/平屋建 不詳/不詳
/06.6/広島電鉄/交通施設(同左)
 JRにほぼ隣接して立地する私鉄の駅舎。これで駅舎か? と言われても擁護に苦しむレベルの、こぢんまりとした建物ですが、れっきとした広島電鉄の駅舎です。元々は右側半分の基地に売店があったそうで、それが無くなった今は何となく寂しい建物となっています。しかしこれで駅舎としての機能は満たされているので問題はない、と言うべきでしょうか。
 近くにあった煉瓦造りの変電所が無くなった今となっては、この建物も建て替えられる、あるいは駅舎そのものが無くなってしまうかもしれません。これも時代の流れでしょうか。(58.)

JR廿日市駅跨線橋(同左)
廿日市市駅前 昭和10年(1935)以降
木造・鉄骨造跨線橋 日本国有鉄道/不詳
/06.6/JR西日本/交通施設(同左)
 昭和3年に山陽本線が複線化された際に建設されたものと推定されていましたが、構造材である古レールの印字には1934年前後のものが多く、少なくともそれ以降の構造物であることは間違いないようです。あるいは戦後に造られた構造物なのでしょうか。報告書からはこれ以上のことを把握することが出来ません。
 元写真から無理折り引き延ばした写真のため、どうも映りが悪そうですね、、ここあたりはいずれ撮り直しの対象ということでお許しください。(a.58.)


戻る