さて、、基本的には出版されている文献重視で年代設定を行っているこのコーナーですが、今回少々考えるところがあって、採用しておりません。
ふだん「建築MAP北九州」という名著から建物データなどを採用していますが、これに関しては、「鉄筋コンクリート造・事務所」という記載。これには少々首をひねってしまいました。
地図で確認してみたところ、この建物は工場の敷地外に位置づけられています。隣には工場付属のお稲荷様。他の文献から考察して、私はこれを変電所ではないかと推察しています。
まあ、どちらにせよ、工場のシンボル的要素を持った建物であることは間違いないでしょう。小規模ながら、遠くからでも存在感を持った建物でしたが、惜しくも解体の憂き目にあってしまいました。白っぽく見えるのは、セメントがこびりついていることによるものです。(41.) |