近代化産業遺産 総合リスト


 
建物紹介例
<写真がここに入ります。(下は例)> 現在の建物名称(昔の建物名称)
住所(移設の場合、旧所在地) 建築年代
構造/階層 設計者/施工者
文化財指定・顕彰(ある場合)/撮影日/所有状況/
使用状況(建造当時の用途)
建物説明をくどくどと。(文末に参考文献ナンバー)

長崎県長崎市(野母崎地区)編

樺崎灯台(野母崎灯台)
長崎市野母崎樺島町 昭和7年(1932)
鉄筋コンクリート造灯台 不詳/不詳
/06.2/国/交通施設(同左)
 旧野母崎町のさらに南端、樺崎半島に位置している灯台。規模と灯台の高さから勘案すると、少々ずんぐりとした印象を受けますが、バルコニー部分下の持ち送り意匠には、なぜか和風の趣も感じさせて、なかなかおもしろさも持った作品です。
 現在の名称は「樺崎灯台」となっています。標識もそう書かれていますが、よくよく見ると元々の名称「野母崎灯台」にペンキで上書きしているだけで、施設の遍歴を意外なところに感じることが出来ました。(28.)

樺崎灯台資料館(野母崎灯台吏員体息所)
長崎市野母崎樺島町 昭和7年(1932)
鉄筋コンクリート造/平屋建 不詳/不詳
/06.2/国/記念施設(交通施設)
 灯台建設に関する資料を展示している施設ととして、公開されています。建物内部に関しては、何の素っ気もないモダニズムの造りをしていますが、部屋の間仕切り空間がアーチを描いており、これはこれで好印象を持つことが出来ました。
 灯台はその機能優先の特徴からなかなか人を近づけたり受け入れたりと言うところの配慮に欠けている近代化遺産といえますが、ここは周辺部が公園として解放されており、またこの記念施設もあることから私が訪れたときも観光客が訪れていました。長崎市からの距離を考えると結構奇跡に近いような気がいたします。(28.)

蚊焼地区集会所(長崎地方法務局蚊焼出張所)
長崎市蚊焼町 昭和12年(1937)
木造/平屋建 不詳/不詳
/06.2/組合/公共施設(同左)
 長崎市街からしばらく南に進路を取ると、野母半島に沿って傾斜地に民家が密集している地区があります。その一番高台に位置している建物がこの施設です。民間群の中では一種独特な規模と風格を持っているため、すぐ近くを通る国道から見れば気になる建物ではないでしょうか。
 基本的には矩形の施設ですが、後部の倉庫は傾斜地に合わせ配置されています。玄関部分は洋風を十分意識しているところは文化住宅の色合いをも思わせます。集会所として使用されているからか、人気はないものの荒れた感じはありませんでした。(28.)


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