近代化産業遺産 総合リスト


 
建物紹介例
<写真がここに入ります。(下は例)>総社宮 現在の建物名称(昔の建物名称)
住所(移設の場合、旧所在地) 建築年代
構造/階層 設計者/施工者
文化財指定・顕彰(ある場合)/撮影日/所有状況/
使用状況(建造当時の用途)
建物説明(文末に参考文献ナンバー)

岡山県総社市編

総社市まちかど郷土館(総社警察署)
総社市総社二丁目 明治43年(1910)
木造/2階建 不詳/不詳
/08.8/総社市/静態保存(行政機関)
 角地に造られているかのような建物ですが、隣は神社の敷地にあるための造りのようで、玄関も商店街側の一ヶ所に設けられています。一階部分の連続した窓は神戸辺りで流行したヴェランダコロニアルの系譜を感じます。塔屋込みで竣工当時は地域に自慢できる洋館だったのではないでしょうか。
 私が訪れたときは、時間が早すぎたのか、休業日か、開いておりませんでした。総社はまだまだ面白い建物がありそうなので、情報収集が出来なかったのは残念です。(53.)

旧かめや呉服店(同左)
総社市総社一丁目 昭和初期
木造/2階建 不詳/不詳
/08.8/民間/不詳(商業施設)
 普段はあまり稼働していないように見える商店街の一施設。元々は呉服店として建てられたものですが、現在はイベントなどに用いられているとのこと。一階部分は改装が著しく、下ばかりを見ると古い建物だとは気づきませんが、二階部分は縦長の窓と軒部分にモールディングを施すことで、いっぱしの洋館に見えています。
 二本の飾り柱を設けることで、中央部分がせり出しているように見え、狭い敷地でも威厳があるように仕立てているのは、設計者の力量と言えるでしょう。(聞き取り.)

旧薬師寺医院(同左)
総社市総社二丁目 昭和初期
木造/2階建 不詳/不詳
/08.8/民間/住居(医療機関)
 一階の全面をスクラッチタイルで覆っている、いかにも時代かがった洋館。ポイントは木サッシと二階階段部(?)に付けられた八角形の窓でしょう。今では見られない僅かながらの手細工が、積み重なると雰囲気の良い建物となっていきます。
 現在は住宅として使用されているようですが、商店街に面して古くは地域に密接した医療機関として親しまれていたことでしょう。この手のたたずまいは、外観より内部に凝っているものも多く、機会があれば少々見てみたくもあります。

池上邸(同左)
総社市総社一丁目 昭和9年(1934)
木造/平屋建 不詳/不詳
/08.8/個人/住居(同左)
 商店街に位置する個人宅というだけでも、なかなかの格式があることは自明といえますが、これに加えて洋館も併設しており、なかなかの構えだと言えます。洋館部分は二階建てなのですが、ここでは建物の大部分を占める和館部分を尊重して平屋建て、と表記しています。
 商店街側の道路に向けては修景も施されているため、非常に好感が持てます。まちづくりにも理解があるお宅というのは、見ていて気分の良いものです。(聞き取り.)

旧映画館(同左?)
総社市総社二丁目 昭和戦後期
木造/平屋建 不詳/不詳
/08.8/民間/放置(商業施設)
 倉庫として使用されているように見える建物。形からして映画館か芝居小屋であったと想像するに難くありません。古くからの住宅街と駅との間に位置しているので、そのこともまた当時にぎやかであったところにふさわしい建物と考えられます。
 ただし、写真から見ておわかりのように、現在は完全に裏通りにしか見えない場所にあるため、普段地元の方でも注視することはないでしょう。いずれ歴史的まちづくりが活性化していくと、使われることもあるのかな、と考えています。


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