近代化産業遺産 総合リスト


 
建物紹介例
<写真がここに入ります。(下は例)>竹鶴酒造 現在の建物名称(昔の建物名称)
住所(移設の場合、旧所在地) 建築年代
構造/階層 設計者/施工者
文化財指定・顕彰(ある場合)/撮影日/所有状況/
使用状況(建造当時の用途)
建物説明。(文末に参考文献ナンバー)

広島県竹原市編

竹原市歴史民俗資料館(町立竹原書院図書館)
竹原市本町三丁目 昭和4年(1929)
鉄骨・木造/2階建 不詳/不詳
/04.7/竹原市/展示施設(行政施設)
 頼山陽を始めとした江戸期の学者一族頼家の出身地、竹原ならではの建物。頼春水等の尽力によって建てられた「竹原書院」が地方自治体に移管された際に建てられたのがこの図書館です。現在は図書館としての機能を終え、伝統的建造物群保存地区の中心地区にあるという立地条件から、歴史民俗資料館として使用され続けています。
 構造としては鉄骨が使用されているとのこと。こういう建物が一番くせ者で、鉄骨が入っているとの話は報告書を読まないとさっぱり分かりません。外見はどう見ても木造ですし、内部にも鉄骨の形跡は見られませんでした。まあ、梁あたりにでも使用されているのでしょうね。(58.)

妙見住宅(同左)
竹原市本町三丁目 昭和初期
木造/2階建 不詳/不詳
/04.11/民間/住居(不明)
 ただ情報を羅列するだけであれば、この建物に関しては、書かれている付帯情報のみで話が終わります。それだけ情報が少なく、しかし無視することは出来ない、少々やっかいな建物です。それだけで済ませるのか私のプライドが許しませんし(笑)。
 面取りした建物角部にあるデザインは何かの会社のマークなのか、また看板建築のようにモルタル洗い出し仕上げをわざわざしている理由は何なのか。違い棚のような腰回りとともに謎が謎を呼ぶ奇怪な意匠の多い作品で、詳細が気になるところです。(58.)

玉純湯(同左)
竹原市本町一丁目 昭和初期
木造/2階建 不詳/不詳
/04.4/民間/不明(温浴施設)
 竹原のまちは伝統的建造物群保存地区に認定されていますが、それ以外の地区にも当然住民の生活は展開されていましたし、このような面白い建築も遺されています。さて、これは2階建+屋根裏?の銭湯建築です。単純に2階以上が住居空間と推定すれば話は簡単ですが、この建物は木造にもかかわらず2階以上が湿気の充満した浴場部分に乗りかかっているようです。全く信じられません。
 実に詳しく調べたいところではありますが、今回紹介した建物群の多くはすぐにでも取り毀されてしまいそうなものばかりで、、、と言っていた矢先に取り壊されたとの連絡。残念です。(投稿情報.) 

日の丸写真館(同左)
竹原市本町三丁目 昭和期
木造/3階建 不詳/不詳
/04.11/民間/不明(商業施設)
 道路の都合からか面取された三階建て建築。照明の発達した昭和初期以降に建てられた建物で、おそらく3階に撮影室があったのではないでしょうか。窓が少なく、屋根高がある部分に関してはこう推定すると説明がつきます(間違っていたらごめんなさい)。
 伝建地区にも無料駐車場にも近く、目立ちやすいという点ではある意味、竹原地区でもっとも有名な近代化遺産なのかもしれません。ただし、見る人がこれを「近代化遺産」と認識してくれるかどうかについては触れませんが。


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