近代化産業遺産 総合リスト
建物紹介例
<写真がここに入ります。(下は例)>
現在の建物名称(昔の建物名称)
住所(移設の場合、旧所在地)
建築年代
構造/階層
設計者/施工者
文化財指定・顕彰(ある場合)/所有状況/
使用状況(建造当時の用途)
建物説明をくどくどと。(文末に参考文献ナンバー)
愛媛県西予市(旧東宇和郡宇和町)編
申義堂(同左)
西予市宇和町大字卯之町
明治2年(1869年)
木造瓦葺/平屋建
不詳/不詳
/03.11/西予市/静態保存(学校)
建築構造レベルで言うと西洋の影響を感じ取ることは出来ませんでした。教育施設ということですが、江戸時代の教育の延長線上にあるものと考えて良いと思います。建物の中はというと、寺子屋と言うよりは隠居所のような落ち着いた印象だけが残っています。
宇和地域は教育に重点が置かれていたという話が随所に残ります。開明学校やその後の尋常小学校を見るとその話に真実みがあることが傍目からでも変わります。(17.)
開明学校(同左)
西予市宇和町大字卯之町
明治15年(1882年)
木造瓦葺/2階建
都築熊吉
国指定重要文化財/03.11/西予市/展示施設(学校)
申義堂に隣接した建物でそちらは重要文化財となった建物です。初期の擬洋風建築を代表する、白壁に洋風窓の意匠はここにも健在です。内部は板張りで、なるほど西洋式の建築手法が伝わったのだと納得の出来る様相をもっていますが、まだどこかこなれていない印象が、入口の破風や回廊部分に見られます。
明治大工の苦心の跡が見られ、実におもしろい建物だということは間違いないでしょう。こういった創意工夫を楽しむことが明治建築見学の醍醐味の一つといえるでしょう。(17.26.)
旧宇和町尋常高等小学校講堂(同左)
西予市宇和町卯之町二丁目
大正4年(1915年)
木造瓦葺/平屋建
不詳/不詳
/03.12/西予市/静態保存(学校)
宇和米博物館の施設の一つとして用いられ、また一部は教育施設として今もなお使用され続けています。そのためもあって間仕切りがされているので、使用されていた当時の雰囲気を今ひとつ得ることが出来ません。
しかし飾られているミニチュア復元模型や現存する建物群を見る限り、増大名スケールをもった小学校であったことは容易に想像ではます。当時のこの地域がどれほど教育に熱心であったか、他の教育施設とともにその情熱を今に伝えています。(17.24.)
日本メソジスト教会卯之町支部(同左)
西予市宇和町大字卯之町
大正15年(1926年)
木造/平屋建(塔屋部4階建)
D.W.フランク
/武気、菊間、和田
/03.11/民間/教会(同左)
塔屋部にこれだけ注視してしまう建物もそうないかと思います。古さ、穏やかさ、色合い、すべてに懐かしさを帯びて今を紡ぐ、名建築の一つでしょう。教会施設ということもあって礼拝施設の天井高はかなり高く設定されているようです。
用途は現在も変わることはありませんが、周囲の整備はかなり進んでいます。一度は見捨てられていたであろう古き街並みは今脚光を浴び西予市の名所としてあげられています。(17.26.)
宇和米博物館(旧宇和町尋常高等小学校第一校舎)
西予市宇和町卯之町二丁目
昭和3年(1928年)
木造瓦葺/平屋建
不詳/不詳
/03.12/西予市/展示施設(教育施設)
見ての通り、非常に細長い施設です。現在もある小学校から高台に移設された建物ですが、往時はこのような細長い建物が並んでいたというから、かなりの壮観であったことでしょう。施設内部には当時を伝えるミニチュアモデルが展示されています。
建物内部に伸びる109メートルの廊下は、子供達のぞうきんがけレースの会場として用いられ、新たな町おこしの一つとして密かな注目を浴びています。(17.24.)
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