近代化産業遺産 総合リスト


 
建物紹介例
<写真がここに入ります。(下は例)>有田みかん畑 現在の建物名称(昔の建物名称)
住所(移設の場合、旧所在地) 建築年代
構造/階層 設計者/施工者
文化財指定・顕彰(ある場合)/撮影日/所有状況/
使用状況(建造当時の用途)
建物説明(文末に参考文献ナンバー)

和歌山県有田市編

JR箕島駅(同左)
有田市箕島 大正12年(1923)
木造/平屋建 不詳/不詳
/09.3/JR西日本/交通施設(同左)
 中規模の地方都市に作られた駅舎の規模をそのままとどめる例。九州では多くの駅舎が取り壊され現存例が少ない中、近畿や中四国にはこのタイプの駅舎が比較的多く遺されており、好感が持てます。
 ただし、高度成長期に大幅な改装が行われているようで、建造当初の姿をこちらの駅舎もとどめておりません。まちの成長の中でその用途に応じて改装が行われてるのは仕方ないこととは思いますが、改装されるが故にその価値を減じられて議論されかねないことは残念と言うべきでしょう。(75.)

三菱電線工業和歌山製作所倉庫(紀伊莫大小紡績)
有田市箕島 大正期
煉瓦造/平屋建 不詳/不詳
経産省・近代化産業遺産/09.3/三菱電線工業/工業施設(同左)
 工場角地にたたずむ煉瓦造倉庫建築。かつては塵突がこの工場の目玉でしたが、解体されてしまった現在はこちらが表を張って経済産業省の近代化産業遺産に認定されています。
 塵突と比較してしまいますと、どうしても「どこにでもある」という言い方にならざるを得ませんが、煉瓦造=紡績工場と言っても良いくらいのインパクトを持っていた遺構群の残滓として、また地域史の位置幕を示すポイントとして重要なものではないかと思います。(75.)

三菱電線工業和歌山製作所第三工場(紀伊莫大小紡績)
有田市箕島 大正期
鉄骨造/平屋建 不詳/不詳
/09.3/三菱電線工業/工業施設(同左)
 鋸屋根を持つ建物群。工場施設でもこのような形態は近年作られないため、古い工場であることは見た目で判別つきます。元々はメリヤスの工場であったものを和歌山紡織が工場ごと買収、大日電線の工場施設を経て現在の用途に繋がっています。
 外壁が新しいと思われる方もいらっしゃることでしょう。それもそのはず、ちょうどこのアングル左側の位置に2007年まで塵突がありました。それを目当てに訪れたものの、、、いやはや、このような状態で。日本でも一番立派な塵突ではないかと目していただけに、きわめて残念です。(75.)

栗山酒店(同左)
有田市箕島 大正期
木造/2階建 不詳/不詳
/09.3/民間/商業施設(同左)
 目当ての建物に向かうところ、街並みを見てなんとなく古そうだな、と思ったので、その中でも入りやすそうな建物に入ってみましたところ、大正時代には造られたとのこと。箕島のまちは古くからみかんの積み出しや伊万里陶器の売買などで栄えていたようで古い建物も少なからず見受けられます。
 多くの建物が古そうだけど改装が激しかったり、見た目からあまり採りあげづらい中、こちらの建物を紹介することで箕島の宣伝と致したいと思います。

箕島駅前倉庫群(不詳)
有田市箕島 昭和初期
木造/平屋建 不詳/不詳
/09.3/民間/倉庫(同左)
 箕島駅から西側すぐのところにある道の両側に遺る、大規模な倉庫群。道路建設のために倉庫を分断、と言うような位置関係にも思えないので、徒歩と馬車で物資を輸送していた時代の遺産ではないかと推測できます。
 倉庫は少なくとも6棟あり、このまちが中世から物流の町として栄えていたことをその姿で示している、重要な遺構です。出来れば、用途がはっきりするともっと説明しやすいのですが、、、みかん倉庫とか、陶器倉庫だといいなあ、とか考えています。


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