近代化産業遺産 総合リスト


 
建物紹介例
<写真がここに入ります。(下は例)>松濤園 現在の建物名称(昔の建物名称)
住所(移設の場合、旧所在地) 建築年代
構造/階層 設計者/施工者
文化財指定・顕彰(ある場合)/撮影日/所有状況/
使用状況(建造当時の用途)
建物説明。(文末に参考文献ナンバー)

福岡県柳川市編

料亭御花西洋館(立花邸)
柳川市新外町1番 明治43年(1910)
木造/2階建 亀田共次郎/中島文吉ほか
/01.8/民間/静態保存(生活施設)
 白亜の洋館、という言葉が実によく似合う清楚な外観。屋根の左右にあるブルズアイ(円形の装飾)がポイントとして妙に気になる配置をしていますが、急傾斜の屋根を彩る意匠として活かされているように見えます。
 現在は柳川藩主立花家の歴史を記す建築物として有料で見学できますが、豪華な内装を含め概ね保存状況は良好で、福岡県南部の代表的邸宅建築と言えるでしょう。建築好きなら柳川で一度は見ておきたい建物だと断言できます。(a.)

料亭御花守衛所(立花邸守衛所)
柳川市新外町1番 明治43年(1910)
木造/平屋建 亀田共次郎/中島文吉ほか
/01.8/民間/商業施設(生活施設)
 守衛所は本館に付属した建物ですので、基本的なデザインは西洋館本館を踏襲したものがほとんどとなっており、こちらの作品も他に漏れずなかなかに魅せる造りとなっています。受付窓口を兼ねた銅板葺きのタレット(小塔)が小粋な視覚効果を発揮しています。
 この写真を撮ったときはそのまま守衛所として使用されていたと思うのですが、久々に訪れるとギャラリー兼売店となっていました。瀟洒な洋館とはいえ、民間企業運営の施設ですから相応に経営努力が必要なのでしょう。(a.) 

鶴味噌醸造並倉(同左)
柳川市三橋町江曲216 明治36年頃〜大正7年
煉瓦造/平屋建 不詳/不詳
国登録有形文化財/09.12/鶴味噌醸造/醸造施設(同左)
 堀端にたたずむ赤煉瓦建築として、福岡県民ならばテレビCMでおなじみのものでしょう。ここ筑後では穀倉地帯であることなどから良質の煉瓦材が産出され、多くの赤レンガ倉庫が造られていますが、それらの中でも最も景観的に美しい施設のひとつと言えます。三棟続きで同時期竣工のようにも見えますが、実はそれぞれ10年前後異なる年代に造られた建物のようです。
 この建物を撮るときに、柳川川下りの定期観光船が来るのを待ちかまえていたのですが、船はこの建物を通り過ぎずに手前で曲がってしまいました、、、CMの様にうまくはいかないものです。(a.) 


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