近代化産業遺産 総合リスト
建物紹介例
<写真がここに入ります。(下は例)>
現在の建物名称(昔の建物名称)
住所(移設の場合、旧所在地)
建築年代
構造/階層
設計者/施工者
文化財指定・顕彰(ある場合)/撮影日/所有状況/
使用状況(建造当時の用途)
建物説明をくどくどと。(文末に参考文献ナンバー)
愛媛県八幡浜市(八幡浜地区)編
兵頭商店(同左?)
八幡浜市矢野町
昭和初期
鉄筋コンクリート造?/2階建
不詳/不詳
/03.12/個人所有/商店(同左)
地方商店街特有の、人も少なめなアーケードで出会った建物。戦前からのもので間違いないようですが、残念ながら詳しい年代についてははっきり分からないそうです。
昔からある商店の一つとして現在も元気に営業しているようですが、ぽつぽつとシャッターが閉まっている昼間の商店街を見ると、今後が少しだけ心配な気持ちになります。(聞き取り.)
梅美人酒造株式会社(旧上田酒造場)
八幡浜市幸町
昭和6年(1931年)
木造/2階建
不詳/浜上建設
国登録有形文化財/03.12/梅美人酒造/酒造場(同左)
平成16年に登録文化財となったばかりの洋風事務所建築と醸造設備。現在の幹線道路からは背を向けた格好となっていますが、これは産業施設だからといった理由ではなく、ここの道路が元々の生活道路であったからです。
工場内はこのように木々が植えられ、このようなところで造られた酒はやはり美味しいのだろうなと考えてしまいます。私はまだ飲んだことがありません。(17.)
上村邸(旧向灘郵便局)
八幡浜市向灘
昭和7年(1932年)
木造/2階建
不詳/不詳
/03.12/個人所有/住宅(同左・店舗)
さて、この建物。重厚な郵便局建築としてこのまま紹介してもおかしくない外観をしてはいるのですが、別角度から見てみると実は外壁だけが洋風で中身は和風建築という変わり種。様式を丁寧に再現している外観だけにまさかそのような構造になっているとは、と驚きを禁じ得ません。
現在は完全に住宅としての用途として用いられている模様。建物の入り口上部に今も郵便マークは付いていますが、肝心の郵便局は20メートルほど海側に移転していました。(17.)
日本キリスト教団八幡浜教会(同左)
八幡浜市本町
昭和7年(1932年)
木造/2階建
W.ヴォーリズ/松浦建設(神戸)
/03.12/民間/教会(同左)
なぜか昔の書籍には掲載されて肝心の「近代化遺産」には記載されていない不思議な建物です。まあこういったことはままあるとは言いますが。八幡浜の中心部からは少し外れ、住宅街に顔を向けた造りになっています。
街のスケールにあった大きな建物で、青空に雄々しく立っている姿は教会と言うよりは工場施設にあるような荒々しささえ感じさせます。(26.)
伊予銀行八幡浜支店(旧豫州銀行本店)
八幡浜市新町
昭和11年(1936年)
鉄筋コンクリート造/3階建
清水組/清水組
/03.12/伊予銀行/銀行(同左)
角地に立地してアールを撮った姿はのっぺりとしており、おとなしい外観と言うほかありません。こういった建物は存外内部構造がしっかりと造り込まれており、この作品も他の例に漏れていませんでした。角部の吹き抜け構造部分になかなか神々しい雰囲気を味わうことができます。
商店街の中心部に位置しており、今も現役の銀行施設として用いられています。奥まった場所にある建物なので、道路拡幅などで壊されない限り、開発の波にもまれることはないかと思います。(17.)
JR四国第二女夫岩橋(同左)
八幡浜市若山
昭和20年(1945年)
鉄筋コンクリート造アーチ橋
不詳/溝口組(大分)
/03.12/JR四国/鉄道橋(同左)
八幡浜市街地から宇和島方面に向かう道路から見える鉄道橋。戦時中に輸送力増強のため突貫工事で建設され、戦争末期に完成した時代性を感じさせる土木構造物となっています。
現在も現役の鉄道橋として使用されていることに感銘を受けます。大自然の中にコンクリート建築が意外といって良いほど映えている姿は、人知を越えた不思議さを覚えさせます。非常に力強さを感じさせる作品です。(17.)
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